
|
ころを三つ寄せ合ってくるのに、今度は価値観を平等にするために一つ一つ話し合わなければならないというんですね。ですから、町や村の人たちが、自分たちがもっている芸能の価値というものをよくわからないということも、もう基本的な問題なんですが、一つ重要な問題として確かにありますよね。
中坪委員 私が調べたところで、北海道の様似町ですけれども、あそこは、逆にそういう伝統的なものは何もないために、そこに「イベントプロデュース室」というのを設けて、ちゃんとしたイベントプロデューサーという課長クラスの人がいるわけです。そうしますと、行政のほうでは、そういう町の文化財を何とかしよう、またいろいろな文化会館もそうですけれども、文化を何とかしようというセクション、専門家を養成。これはアメリカなんかは結構やっていますけれども、やっぱり一番必要なのは、そういう専門家の養成、それをどのようにしてマネジメントしていくかと、私はそれに尽きるんではないかと。それには、やっぱり町長さんとか村長さんの絶大なるサポートがないとできないですね。あと、民間のほうが、こういうものはぜひ必要だという声がなければ行政は動きませんので、やっぱりそういうものの仕掛けづくりをする人、これが今急がれているんではないかなという気がしました。
鈴木委員長 私は、いま国立大学に、こういう郷土史とか郷土を勉強する講座というものを正式な、文学部とか文科関係の学科の中に1講座設けてくれないかという提案を今しているんです。だけど、大学側の言い分は、そういうものに関心をもっている学生が少ないのでできないといってくるんです。また、そういうものを研究している学者もいらっしゃらない。それで、なかなかオーケーになってこないんです。地方分権がこうやって出てまいりますと、当然各県にある国立大学は、その県にあるものを徹底的に調べなければならないだろうと思うんです。それでないと、地方分権の中での文化や芸能がはっきりとした個性をもって立ち行かない。だから、国立大学の中にそういう一つの科を設けて、これを徹底的に研究して、それを県なり町村なりが応援してやっていくという、今おっしゃったことの体制の一つにそういうことを提案しているんですけれども、今のところ向こうからの理由はそういう理由なんですね。
先ほど観光の話が出たんですが、津田さんの立場からするとどうですか。
津田委員 文化の保存とか伝承というものが観光と結びつくのかどうか。観光をバッシングしているところもあるので、その辺のところが難しいと思うが、今回私が調査した二つの町は、それが一体しているんです。文化の伝承、そして披露すること、そこに観光客が来てくれることを非常に喜んでいる。それを双手を挙げて賛成している町だったので、今回の二つの町は、まさに文化の披露、伝承

前ページ 目次へ 次ページ
|

|